詩とか小説とか好きなときに書き散らしているブログ。創作とか二次創作(現在はREBORN中心で)してます。はじめましてな方はaboutを読んでくださると幸いです。
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だだだリズム。
部屋をごそごそしていたら出てきた小説です。
未完。完結させようとかは考えてません。

創作っぽいですが二次創作です。
某小説本、「少女七竈と七人の可愛そうな大人」から。
わからない方も多いと思いますので、Amazon様のレビューで見つけたわかりやすいあらすじを使わせていただきたいと思います。

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「七竃がそんな顔に生まれてしまったのは君の母がいんらんだからだ。」美しき少年雪風は、同じく美しき少女七竃にそうつぶやく。これは切ないほどの祈りを込めた言葉。
 雪が降ればすべてが真っ白に染まってしまう小さな町。その町の中にある小さな家の薄暗い居間にある世界。自分たちを乗せて走る鉄道模型。年を経るごとにだんだん拡張されていく線路だけれど、それは閉じていてどこにも飛び出せない。ただぐるぐると回るだけ。しかし、時は無常にも流れ、春が来れば覆い隠されていたものは再び姿を現す。そしてそれは小さな世界を絶望的なまでに破壊しつくしてしまう。
 うつくしきかんばせを覆い尽くす黒く長い髪は、自分を襲う呪いへの抵抗。それを切り落とし、鏡にうつし出された血の呪いから、少女は解き放たれる日はくるのだろうか。新しい土地で小さな白い花が咲く日が。
        amazon様のレビューより
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うつくしい。
うつくしい、世界。
うつくしい、少女。
うつくしい、生きかた。
鉄道模型に閉ざされた、異母兄弟少年・雪風と、いんらんな母の娘、少女・七竃の、うつくしい言葉でつむがれる世界。

昭和の頃に、実らない恋に対する無自覚の煩悶から、堅物箱入り娘のままの小学校教諭でありながら、7人の男と関係を持つことで、自分を変化させてみたいと願った川村優奈。
誰かの子供を身ごもり、私生児を出産。その娘、七竃は、とてもうつくしいかんばせをしていた。
母・優奈、娘・七竃、かつて優奈と関係を持った男たち、公務員を退職した祖父、引退した警察犬、優奈の友であり風雪の母、優奈が欲しても手に入らなかった男・田中。
狭い共同体、狭い人間関係の中で、それぞれのまなざしから切り取られる平凡なはずの世界は、わずかに、少しずつ、でも確実に変容していく。
        同じくamazon様のレビューより
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読まれて大体理解された方はどうぞ続きへ
(大体でよいのです。完璧に理解しなければならないお話ではありません。理屈なんて関係のない不確かな世界観な文庫なのですから。)

    

        だだだリズム。



だだだだだだ!
だだだだだだ!
機関銃に見立てた黒々としたカメラで、撃つ。
一人、二人、三人。
だだだだだだ!
だだだだだだ!
皆殺しだ。

テーブルを華やかに飾る、中央に置かれる花瓶が、ひとつ。
そこに生けられている、まるで自分を主張しているような、血のような赤を纏っている薔薇。
その薔薇を一輪、花の咲いている部分、頭の方をもぎとり、花嫁に投げる。
それを見た花嫁は、祝福されていると思ったのかにこりとこちらに向かって微笑んだ。
花、は。
爆弾だ。

ちゅどーん!

皆死んだ。
僕も死んだ。

「雪風」
七竈がその美しい声で呼ぶ。
ぼんやりと七竈の方へ振り向き、僕は笑みを浮かべる。

良かった、七竈。君は無事だったんだね。

などと考えてしまった。
末期だ。

「まあまあ、なんですその顔は。こちらを見るなりいきなりそのようにほほえむなど。」
その様な美しいかんばせでほほえむなど、反則です。

そういって七竈はくすくすと笑った。笑ったときの綺麗にゆがむそのかんばせは、なんともいえぬ美しい。目のふちを彩る漆黒の長いまつげも、白きその肌に浮かぶ紅の唇。薔薇の唇も。
ああ。
ああ。

七竈は僕の手からカメラ、・・・いや、機関銃を取り、
「わたしにもやらせてくださいな。」
悪戯っぽく笑った。

「殺したいの?」
冗談を混ぜてくすりと笑った。
「雪風もさっきやっていたではありませんか。」
「でもさっき、爆弾で全員殺してしまったよ。」
さっきの薔薇の花がそうさ。
「まあ!」
楽しそうに大げさな反応をとって見せた。
「では、さっき花嫁はそれを祝福だと思って喜んでいましたけど、それは爆弾を喜んでいたということになりますね。」
「そうなるね。」
僕は皮肉そうに、嘲笑うように口の端を少し上げた。
「ああ、なんでしょうこの狂った世界は。」
ふるふるとその上等な糸のような漆黒の髪を振り乱しながら、叫ぶような、悲劇に満ちたような声をあげた。

僕らの声は、十分聞き取れる大きさだが大人たちは一向に気づかない。
僕ら、ちっぽけな子供の声なんて、とどきやしないんだ。
ああ、なんて荒んだ世界だろう。
ああ、なんて哀れな世界だろう。

「雪風、わたしやっぱり撃ちます。」
真剣に、機関銃を覗き込み、標準を合わせている。撃つ気満々だ。
「むごたいな。殺してまた尚殺すのかい?」
大人から、他の人から見たらただの悪趣味なお遊びだが、僕らにとっては違う。
この黒いカメラは機関銃。僕らの頭の中では、これはいとも簡単に人を殺せる恐ろしい兵器だ。
シャッター否、引き金を引けば。

「わたしはね、雪風。わたしたち子供には、大人を裁く権利が少なくともあるのではないかと大変な思い違いをしているのですよ。」
七竈は静かにそう言い放った。大きな漆黒の目が、まつげとまぶたが少し下がってかげった。
僕は大きく目を見開く。

ああ、なんだろうこの感じは。
言葉じゃ表現できない。
言葉じゃ表現できないんだ、見つからないんだ。

頭の中の辞書をひっぱりだす。
自分でも信じられないほどのいきおいでその辞書をめくる。
でも見つからない。
見つからないんだ。

世界もまだまだ捨てたもんじゃない。
だって七竈、君は僕に新しい感情を次々とくれるから。

「それはまた、ずいぶんな。」

笑ってしまう。同じことを考えていただなんて。
笑ってしまう。

「ええ、ずいぶんな。」

顔を見合わせて、笑う。













後書。
一年前くらいにかいたものなので、お恥ずかしいことこの上ないです。
中途半端で申し訳ありませんが、ここで終わりです。
本書の方のイメージをくずしていなければいいのですが。
本書の方が素晴らしすぎたので、載せるのを躊躇われたのですが、もう載せちゃえ!ないきおいで・・・。なんだかもう・・・申し訳ありません。(へこへこ)
多分描きたかったのは、七竈と雪風、二人の独特の雰囲気、言い回しと思われます。
それが少しでもでていればよいのですが・・・。
少しでも感じ取っていただけたなら、それはこの上ない幸せです。
ありがとうございました。
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